どうもっ れおです。
今回は、マイホームについてのお話。
マイホームの購入は、庶民であれば人生で最大の買い物。土地選びから住宅の配置、向き、間取りなど、絶対に失敗したくないものですよね。
しかし、どれだけ長い時間をかけて考えても、実際家が建って住み始めてみると、
「やめとけばよかった」
「ああしておけばよかった」
「ここ見落としてたー」
と思うことは必ず出てくると思います。
今回は、これからマイホームを建てようと思っている方向けに、私が念願のマイホームを購入して、実際に住み始めた中で感じた、失敗したことやおすすめしないことを3つ紹介します。
それとは逆に、やってよかったと感じているおすすめについても後述していきます。
・おすすめしないこと②【調光機能付き照明】
・おすすめしないこと③【換気用窓】
おすすめしないこと①【床暖房(ガス)】
まずは床暖房。
床暖房と言っても、私がおすすめしないのは、「ガス」の床暖房です。
床暖房には、電気の熱を利用して床を温める電気式床暖房と、床下に敷設した配管内の温水を循環させる水式床暖房があり、ガス床暖房は水式床暖房にあたります。
この水式床暖房。打ち合わせ時住宅メーカーの設計士さんに、
と勧められて設置しました。
竣工して引っ越した時期がちょうど冬前だったため、早速2、3か月使用してみた結果、快適さどうこうよりガス代がバカ高い!
通常の2倍近い請求が来てびっくりしてしまい、これはお客さんが来たときだけ使おうと決めて以降、暖房はエアコン頼みになっていて、床暖房は使っておりません。
床暖房の設置範囲をちょっとケチってしまい、リビングの一部とダイニングの一部、それからキッチンの一部に限定してしまったのもイマイチだったかもしれません。
リビングはカーペットを敷くし、キッチンはキッチンマットを敷きますし、ダイニングもエアコンの位置の関係で一番暖かいエリアになるので、特に床暖房をつける必要がないという、なんとも浅はかなミスでした。
なので床暖房については、電気式で全室床暖房!くらい思い切ることをおすすめします。某工務店のように標準仕様になっていて太陽光発電の売電で電気代を相殺できたりすると、負担を感じることなく使えてよさそうですね。
おすすめしないこと②【調光照明】
次に照明の調光機能です。
照明の打ち合わせをする際には、どの位置にどの種類の照明を付けるかを設計士さんに聞かれると思います。
私は、寝室照明の打ち合わせ時、真っ暗にして寝る習慣がないので照明は点灯したまま寝たいけど、寝ている自分の顔の真上に照明があると光が気になるので、想定したベットの配置を基準に、足元側に照明を固めて配置しました。その際、設計士さんに
と勧められて、調光機能付き照明設置しました。確かにこれは重宝していて、寝る少し前にベットに転がってスマホをいじる際は明るめにして、寝るときにはうす暗い程度にしてから寝ることができます。
それはよかったのですが、他の部屋に設置する調光機能については、ほぼ使わないためおすすめしません、私が実際に設置したのは、リビングのテレビを配置予定の位置に設置した天井照明です。
寝室の打ち合わせの流れで設計士さんから、
と言われて、言われるがまま設置しましたが、一切使うことがありません。よくよく考えたらどのシチュエーションで使うの?って感じですけどね。
我が家は、在宅中のほとんどの時間を過ごすLDKをゆとりある空間に、というコンセプトで広めの間取りとしたため、その分照明も多くいくつかのスイッチに分かれています。したがって、深夜など少しの明りでよければどこか1つのスイッチを入れれば、ほどよい明るさにできるため、特に調光機能は必要ありませんでした。値段がそれほど変わらないし、照明のサイズがでかくなったりデザインが悪くなるわけではないから、まぁ付けとくか、みたいな打ち合わせ時の雰囲気で設置したような気もしますが、やはり必要ないものは必要ないですね。
おすすめしないこと③【換気用窓】
次は換気用窓。正直これが一番よく検討してほしい点です。
窓には一般的に、光を取り入れる、空気を入れ替えるなどの役割がありますが、多ければ良いというものでもなく、壁よりも断熱性能が低かったり、汚れが気になりやすく掃除が面倒だったりというデメリットがあります。
設計士さんとの打ち合わせで間取図をみせてもらって、こんなやりとりをしました。
我が家には、このような説明で設計された換気用窓が、寝室以外にも廊下の突き当たりや和室コーナーにあります。
しかしこの換気用窓、一度も言っていいほど開けることがないです。
人にもよるとは思いますが、最近の住宅のように、断熱性、防音性に優れており、空気を入れ替えるための給気口と24時間稼働する換気設備が備わっている住まいで生活していると、夏の暑さや冬の寒さの中でわざわざ窓を開けて換気する必要はないと思います。夏は虫が入ってきたりしますし、春は花粉や黄砂も嫌ですよね。換気用の窓を設置したことにより、部屋の断熱性能が低下しているし、窓拭きや蜘蛛の巣除去など余分なメンテナンスを課せられることにもなります。
しかも、我が家の換気用窓はすべて縦長の開き窓で、このタイプの窓は開き窓より内側に網戸があります。換気のために窓を開けてその間網戸にしていても、その間に網戸に虫がくっついていたりしたら、窓を閉めるときに中に入ってきそうな構造なのです。
さらに、開き窓は屋内から窓の外側を拭くことができません。必ず外から拭き掃除をする必要があります。
したがって、どうしても換気用が欲しくてしかも縦長の窓を選択する場合は、縦すべり出し窓にすることをおすすめします。このタイプなら、窓が滑り出して真ん中で縦になるため、外を眺めたりするのには不向きですが、屋内から窓の内外両方を拭くことができるためメンテナンスが容易になります。
換気が必要な室でいうと、浴室にも普通窓が設置されていますよね。これも正直要らないですね。
浴室というのは、システムバスと言って浴室自体のサイズから浴槽、洗い場のサイズ、壁、天井の仕様や窓の設置など、基本の形が決まっていて、何も注文しなければ、基本は窓ありのシステムバスになると思います。
我が家も特にこだわりはなかったため、基本のタイプで窓ありにしましたが、この窓も開けることはまずありません。使用する時はもちろん、換気用としても、換気能力が十分ある換気扇がついているため窓を開ける必要がありません。
この窓があることによって、冬場は窓付近の空気がかなり冷やされて浴室や浴槽の熱がどんどん逃げていくのを実感しています。さらに、窓台があることで、子どもがおもちゃを置いたりするのには良いですが、水垢が残ってヌメヌメしてきたりします。
どうしても窓を開けて換気したいというこだわりがなければ、窓なしのシステムバスを選択することをおすすめします。
マイホーム設計でおすすめしたいこと
ここからは、マイホーム設計でぜひ取り入れてほしいことを2つ紹介します。
おすすめしたいこと①【壁付けリモコン収納】
1つめのおすすめは、壁付けリモコン収納です。
各部屋の壁には照明のスイッチが設置されると思いますが、それ以外にも、玄関のカメラ付きインターフォン、浴室用リモコン、床暖房用リモコンなどが設置されます。これらは単なるスイッチではなく、小型の液晶画面やデジタル画面を備えたものが多く、リモコン自体に2~3センチほどの厚みがあったりします。壁についているとなんとなく気になる出っ張りだったりするわけです。
そんなリモコン類をすっきり納めるのにおすすめなのが、壁付けリモコン収納です。適当に名前付けましたが、要するに壁を窪ませるだけです。
住宅の各部屋を間仕切る壁で、断熱材や筋交い、柱などがない位置であれば、数センチ壁を窪ませることができ、この窪みの中にリモコン類を納めてしまって、壁付けしても出っ張らないようにすることで見た目のデザインをスッキリさせることができます。
このような細かいアイデアは、設計士さんにもよりますが、提案してくれることは稀です。私も職場の先輩から教えてもらい、設計士さんに逆に提案して、リモコン類がきれいに納まるようにしてもらいました。
リモコン類以外にも、一部を窪ませてその部分の壁紙の色を変えたり、窪ませた部分に間接照明を付けて写真を飾ったりするのも素敵ですよね。ただ、あまりやりすぎると、窪ませた部分の下にホコリが溜まって掃除が必要になりますので注意してください。
おすすめしたいこと②【電子錠】
2つめのおすすめは、玄関ドアの電子錠です。
もうこれは絶対取り入れてほしいレベルですね。当然一般的なドアより値段は上がります。おそらく数十万円かかると思いますが、費用対効果は十分あると思います。
毎日必ず行き来する場所で、毎回鍵を出す手間は相当なものだと思います。電子錠なら鍵を出す必要がないから両手がふさがっていても大丈夫!とまで言うつもりはありません。当然鍵は勝手に開いてもドアは自分の手で開ける必要がありますからね。
でも、鍵をポケットやカバンに入れたままの状態でドアに近づいたら勝手に解錠されて、出入りの後はドアについているボタン1つで施錠ができる生活に慣れると、もう昔の生活には戻れないって感じです。設定もいろいろできるようになっていて、例えば、友人宅から帰宅してドアの近くまで行き、電子錠が自動で解錠されたと同時に友人から電話がかかってきて、忘れ物があるから取りに来てほしいと言われたとします。その際、電子錠が解錠されたことを忘れて友人宅に向かってしまっても、電子錠は解錠された後一定時間ドアが開かなかった場合には自動で再度施錠される機能を備えています。逆に、出入りした後、一定時間が経過したら勝手に施錠する「施錠忘れ防止機能」を設定できるなど、必要なものをカスタマイズできるようになっているので、自分好みにカスタマイズして使用できるのも良いですね。
まとめ
マイホーム設計でおすすめしないこと3選
いかがだったでしょうか。
・おすすめしないこと①【床暖房(ガス)】
・おすすめしないこと②【調光機能付き照明】
・おすすめしないこと③【換気用窓】
・おすすめしたいこと①【壁付けリモコン収納】
・おすすめしたいこと②【電子錠】
人によって、こだわりたい部分は違ってくると思いますので、「換気用の窓は絶対必要だ!」とか「電子錠は初期費用がかかるし、故障したら修理費もかかりそうだから嫌だ!」という方もいると思います。
あくまで私が実際にマイホームを購入して住んでみて感じたことにはなりますが、少しでも失敗を減らすための考えるきっかけや材料として、これからマイホームを建てようという方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。