教育資金準備計画 ②

どうもっ れおです。
今回は、前回に引き続き、教育資金についてのお話。

前回の記事では、子どもが大学を卒業するまでに必要な教育資金のおおよその目安額と、その資金を準備する方法はどのようなものがあるかを非常にざっくりですが整理しました。
今回は、前回の整理を踏まえ、教育資金準備計画を自分なりに考えてみたいと思います。

・1か月あたりに必要な資金は?
・捻出できる資金は?

1か月あたりに必要な資金は?

前回の記事では、小学校、中学校、など各ステージにおいて必要な資金を整理しましたが、実際にはその資金をどこかのタイミングでまとめて必要になるわけではないので、まずは各ステージで必要な教育資金を日々の生活レベルまで落とすために、1か月当たりに換算してみます。

【子ども1人当たりの教育資金】

①小学校
 6年間 190万円 ⇒ 1年間 32万円 ⇒ 1か月間 2.7万円

②中学校
 3年間 150万円 ⇒ 1年間 50万円 ⇒ 1か月間 4.2万円

③高等学校
 3年間 160万円 ⇒ 1年間 54万円 ⇒ 1か月間 4.5万円

④大学
 4年間 600万円 ⇒ 1年間 150万円 ⇒ 1か月間 12.5万円

子ども1人の場合だと、まぁまぁどうにかなるかなって感じですが、子どもが2人、ましてや3人ともなると、かなり資金繰りがきつくなりそうですね。
ちなみに我が家は子ども2人で、歳も近いので、どのステージでも子ども2人がダブってくることを考えて単純に2倍してみます。

【子ども2人分の教育資金】

①小学校 6年間 380万円 ⇒ 1年間 64万円 ⇒ 1か月間 5.4万円

②中校 3年間 300万円 ⇒ 1年間 100万円 ⇒ 1か月間 8.4万円

③高等学校 3年間 320万円 ⇒ 1年間 108万円 ⇒ 1か月間 9.0万円

④大学 4年間 1,200万円 ⇒ 1年間 300万円 ⇒ 1か月間 25.0万円

うーん。数字だけみてると無理だーって思ってしまいます。特に大学4年間は準備なしには乗り切れませんね。
各ステージを乗り越えつつ、ラスボスの大学ステージをやっつけるために、資金をしっかり準備する必要があります。

さぁ、「貯金」「保険」「投資」どの方法を使って資金計画を立てるかですね。


全くおもしろくない答えですが、私はすべて使って計画を立てていきます。

まず、私の場合は、子どもが産まれてからすぐに加入した「学資保険」がありますのでこちらを活用します。当時は何も考えずとりあえず加入しましたが、少しお金の勉強をした今であれば、学資保険に入らず長期積立投資を始めておけばよかった、なんなら今からでも解約してしまおうかと思うこともあります。しかしさすがに、子どもの教育資金を貯める方法としてかなりポピュラーな学資保険を解約して、資産運用に切り替えるとなると、投資に取りつかれている!と妻に疑念を持たれても嫌なので、これは確実な教育資金として継続活用する方向にします。
学資保険は現状ですでに毎月2人分支払っているため、今後も生活を圧迫することはなく、子どもが18歳になった年から4年間で1人300万円分確保できます。

さらに、仕事を始めてから、こちらもなんとなく続けていた財形貯蓄がある程度あったため、現在この資金をジュニアNISAに移しています。
ジュニアNISAは2023年で制度自体が無くなってしまい追加投資ができませんが、それまで投資した分については、子どもが18歳になるまで引き続き運用することができ、売却時に出た利益はすべて非課税で受け取ることができます。
ジュニアNISAの年間積立金額の上限は80万円になっていて、昨年子どもの証券口座を開設した私は、昨年と今年の2年に全力投球する予定であり、今年の終わりには、1人160万円(合計320万円)を投入することになります。
この320万円は子どもが18歳になるまで放置(ほったらかし運用)となりますが、最低でも10年以上運用が可能であり、年利3%程度で成長したとすると、460万円くらいにはなるという想定ができます。
この2つ、「保険」と「投資」を計画することにより大学資金を次のレベルまで落とすことができます。

④大学 4年間 1200万円ー(600万円+460万円)=140万円

 1年間 35万円 ⇒ 1か月間 3.0万円

いやー、これならちょろい!
ラスボスのことはほぼ考えなくてもいい計算になりました。

では、次はそれまでのステージをどのように乗り切るか、になりますね。
先ほど説明のとおり、すでにある財形貯蓄からの投資とすでに日常支出に取り込まれている学資保険は負担になりません。
そこで、その他で今出て行っているお金の中に、今後小中高の教育資金に回せるものがあるかを確認してみました。


まずは身を切る改革。自分のおこづかいですね。毎月いくらかはヒミツですが、そこから月1万円は回せるでしょう。

他にもありました。今すぐ使う予定もなく子どもの銀行口座に貯めているだけの「児童手当」ですね。
しかも、国は支給年齢を18歳まで延長する方向で調整中とのうれしい情報もあるじゃないですか。これで月2万円(1人1万円)は捻出できます。

あとは、ある種不確定要素ではありますが、給料の上昇にも期待したいと思います。
最低でも平均で、1年ごとに月給5000円程度の昇給は期待して良いかと思っていますので、生活水準は質素倹約して保ったまま、この分をそのまま日々の教育資金に使いましょう。
これで、大学までの教育資金として合計月3.5万円確保できました。
この分を差し引くと、残り必要な資金は以下のとおりになります。

①小学校
 6年間 1か月間 5.4万円 ⇒ 1.9万円
②中学校
 3年間 1か月間 8.4万円 ⇒ 4.9万円
③高等学校
 3年間 1か月間 9.0万円 ⇒ 5.5万円
④大学
 4年間 1か月間 3.0万円

まだ結構きついですね…。さすがに今までの貯金を取り崩す必要がありそうです。
月の生活費が少なくても30万円かかるとして、2年分は確保しておきたいと考えると、720万円は手元に置いておきたい計算になります。
なかなかの大金ですが、私の妻、互いの貯金を持ち合えばどうにか確保可能。
残っている財形貯蓄として、だいたい400万円程度でやっていけるのか、計算してみます。

①小学校6年間 

 1か月1.9万円 ×12か月×6年 =137万円

②中学校3年間

 1か月4.9万円 ×12か月×3年 =177万円

③高等学校3年間

 1か月5.5万円 ×12か月×1年 =66万円

これを見ると、高校1年終了時までで380万円!

残り2年分の132万円があればゴール。ということで、残りは貯金720万円を600万円程度まで切り崩すということで一応のゴールとしておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
考えると結構頭を抱える金額になってしまう教育資金ですが、きちんと今のうちから計画を立てておいて、出来る限り資金調達を自動化しておくことで、今の生活水準を上げてしまわない限りはどうにかなりそうかな、と少し安心(楽観しすぎ?)できました。
捻出する資金としては、ほかにも、現在つみたてNISAに回している分や引き続き財形貯蓄に積立てしている分などがありますが、この辺りは子どもというより自分たちの将来の生活を豊かにするためと、今後の生活で出てくる家や車のメンテナンス、故障した家電の買い換えなどの出費の備えとして今までどおり貯めていきたいと思います。
でも想定はあくまで想定ですので、子どもたちが私立の学校ばかりに行くことになれば大きく状況は変わってくると思います。その時は、将来の自分たちの生活より、目の前の子どもの教育にお金を回してあげたいですね。

みなさんも、家計の状況を日々よく確認しながら、すぐに必要がない分のお金には投資などでお金自ら働いて増えていただくことで、子どもや自分の将来にしっかり備えつつ、今の楽しい生活を維持していきましょう。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。